結婚相談所・親の代理お見合い・代理婚活サービスの違い|比較表でわかる選び方
公開 ・ 親縁(おやえん) 編集部
「子どもの結婚を手伝いたいけれど、何から選べばいいのかわからない」という親御さんは少なくありません。結婚相談所、親同士が会う代理お見合い、インターネットの代理婚活サービスは、似ているようで仕組みがかなり違います。この記事では、特定の会社名は出さずに、3つの方法の違いを比較表で整理し、どんなご家庭にどれが合いやすいかをお伝えします。
この記事の要点
- 結婚相談所はお子さま本人が会員になって活動し、親の代理お見合い(親の会)とオンラインの代理婚活サービスは、親が先に動いてお相手の家族と話を進めます。
- 国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)では、2018年7月〜2021年6月に結婚した夫婦のうち、見合い・結婚相談所で知り合った割合は9.0%、ネットで知り合った割合は13.6%でした。
- 結婚相手紹介サービスで、契約期間が2ヶ月を超え、総額が5万円を超える契約は特定商取引法の対象になり、書面の交付、8日間のクーリング・オフ、中途解約のルールが決まっています。
- どの方法を選んでも、お子さま本人の気持ちと同意を最初に確かめることが、うまく進めるための一番の条件です。
3つの方法の基本
まず、それぞれがどんな仕組みなのかを、ひとことで押さえておきましょう。
結婚相談所
お子さま本人が会員になって活動する方法です。担当者(カウンセラーなどと呼ばれます)がつき、お相手の紹介やお見合いの日程調整、交際中の相談にのってくれる形が多く見られます。親は費用を出したり、相談にのったりする「応援役」になるのが一般的です。
親の代理お見合い(親の会)
親同士が会場に集まり、お子さまの身上書(プロフィール)を交換する方法です。気になるご家庭が見つかったら、それぞれ家に持ち帰ってお子さまに相談し、本人同士のお見合いにつなげます。会場で直接お相手の親御さんと話せるのが特徴です。
オンラインの代理婚活サービス
親の代理お見合いの考え方を、インターネット上で行う方法です。親御さんがお子さまのプロフィールを登録し、お相手の親御さんとメッセージでやりとりをします。会場に出かける必要がなく、自宅から自分のペースで探せます。代理婚活そのものについては代理婚活とはでくわしく説明しています。
国立社会保障・人口問題研究所の調査では、「見合いで」「結婚相談所で」知り合った結婚をまとめて「見合い結婚」と呼んでいます。2018年7月〜2021年6月に結婚した夫婦では、この見合い結婚が9.0%、SNSやアプリなど「ネットで」知り合った結婚が13.6%でした(第16回出生動向基本調査・2021年)。
比較表で見る違い
3つの方法を、親御さんがよく気にされる点で並べました。サービスごとに細かな違いはありますので、あくまで「一般的な傾向」としてご覧ください。
| 比べる点 | 結婚相談所 | 親の代理お見合い(親の会) | オンラインの代理婚活 |
|---|---|---|---|
| 主に動く人 | お子さま本人 | 親御さん | 親御さん |
| お相手の探し方 | 担当者の紹介や会員検索 | 会場で身上書を交換 | サイト上でプロフィールを検索 |
| お子さまの関わり方 | 最初から本人が活動 | 親が候補を持ち帰って相談 | 親が候補を見つけて相談 |
| お相手の親と話す機会 | 少ない | 会場で直接話せる | メッセージでやりとり |
| 場所と時間 | 相談所や面談の日程に合わせる | 開催日に会場へ出向く | 自宅からいつでも |
| 料金の主な形 | 入会金・月会費・お見合い料・成婚料などの組み合わせ | 開催ごとの参加費が中心 | 無料の範囲+月額や都度の料金 |
料金の項目や、契約で気をつけたいルールは親の代理婚活にかかる費用の目安にまとめています。
それぞれの良い点と注意点
結婚相談所
- 良い点:本人が自分で活動するので、話が進みやすい。担当者に相談できる。
- 注意点:本人に「やってみよう」という気持ちがないと続きにくい。入会金や成婚料など、まとまった費用がかかる契約が多い。
親の代理お見合い(親の会)
- 良い点:お相手の親御さんの人柄や家の雰囲気を、顔を合わせて感じ取れる。
- 注意点:開催日と場所が決まっているため、遠方だったり体調がすぐれなかったりすると参加しにくい。その日の参加者の中からしか探せない。
オンラインの代理婚活サービス
- 良い点:自宅から、空いた時間に探せる。住んでいる地域を越えてお相手を探しやすい。
- 注意点:画面上のやりとりだけになるため、相手の確認方法や個人情報の守り方がしっかりしたサービスを選ぶ必要がある。
どの方法にも共通する注意点は、親だけが先走ってしまうことです。お子さまが知らないうちに話を進めると、親子の関係がぎくしゃくする原因になります。話の切り出し方は子どもに代理婚活をどう伝えるかを参考にしてください。
どんなご家庭にどれが向いているか
お子さまの気持ちと、親御さんの事情から考えると選びやすくなります。
| ご家庭の状況 | 合いやすい方法 |
|---|---|
| お子さま本人に結婚したい気持ちがはっきりあり、自分で動ける | 結婚相談所 |
| お子さまは前向きだが、仕事が忙しく自分で探す時間がない | 親の代理お見合い、オンラインの代理婚活 |
| お相手の親御さんと直接会って話したい | 親の代理お見合い(親の会) |
| 会場に出向くのが難しい・遠方に住んでいる | オンラインの代理婚活 |
| まずは費用をかけずに様子を見たい | 無料で始められる範囲があるサービス |
1つに決める必要はありません。たとえば「まずオンラインで親同士の話をしてみて、お子さまが前向きになったら結婚相談所も考える」という順番もあります。大切なのは、お子さまの気持ちが変わったら、方法も見直すことです。
どれを選ぶ前にも確かめたいこと
国民生活センターは2017年に、結婚相手紹介サービスの業者が親に訪問や電話で勧誘し、トラブルになる相談が寄せられているとして注意を呼びかけました。親が関わる相談のうち、家庭への訪問や電話勧誘がきっかけになったものは、2012年度の43.9%から、2017年度(9月30日まで)には52.2%に増えていました。
同センターのアドバイスをもとに、選ぶ前に次の点を確かめましょう。
- お子さまと話し合ったか。 親が契約に関わるときは、まずお子さまと結婚について十分に話し合い、サービスの内容を一緒に確かめます。
- 料金と解約の条件がわかるか。 特に、途中でやめるときにいくらかかるかを確認します。
- 「必ず結婚できる」と言っていないか。 結婚相手紹介サービスは、成婚を保証するものではありません。
- 書面をくれるか。 断っても何度も勧誘してくる業者や、書面を渡さない業者とは契約しません。
- 相手の確認と個人情報の守り方。 登録する人の本人確認や、写真・連絡先の公開範囲を確かめます。くわしくは安全なサービスの選び方チェックリストをご覧ください。
困ったときは、お住まいの地域の消費生活センターに相談できます。消費者ホットライン「188(いやや)」にかけると、近くの窓口につながります。
親縁(おやえん)の場合
親縁は、オンラインの代理婚活サービスです。40歳以上で、20歳以上のお子さまをもつ親御さん・ご親族が登録し、運営が身分証を目で見て確認しています。お子さまご本人の確認・同意・写真の登録がないと、プロフィールは公開されません。 写真はお見合いが成立する(申し込みをお相手が受けた)までお互いに見えず、成立までは連絡先やURL、お金の話は送れない仕組みです。
登録・閲覧などは無料で始められ、入会金や成婚料はありません。料金のくわしい内容はご利用ガイドをご覧ください。お子さまと話し合ったうえで、無料登録からお試しいただけます。
よくあるご質問
Q.結婚相談所と代理婚活の一番の違いは何ですか?
一番の違いは「誰が動くか」です。結婚相談所はお子さま本人が会員になって活動し、代理婚活は親御さんが先にお相手探しやお相手の親御さんとのやりとりを行います。
Q.子どもが乗り気でなくても、親だけで始めてよいですか?
お子さまの同意を得てから始めることをおすすめします。国民生活センターも、親が契約に関わる場合はまずお子さまと十分に話し合うよう呼びかけています。
Q.親の会(代理お見合い)とオンラインの代理婚活は、どちらがよいですか?
お相手の親御さんと直接会いたいなら親の会、会場に行くのが難しい・自分のペースで探したいならオンラインが合いやすいです。両方を組み合わせるご家庭もあります。
Q.どのサービスでも、特定商取引法のルールは同じですか?
契約期間が2ヶ月を超え、総額が5万円を超える結婚相手紹介サービスの契約が対象です。それより短い・安い契約は対象外になるため、契約前に期間と総額を確かめましょう。
Q.「必ず結婚できます」と言われました。信じてよいですか?
そのような言葉には注意してください。結婚相手紹介サービスは成婚を保証するものではない、と国民生活センターも注意を呼びかけています。
出典・参考資料
- 第16回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)調査結果報告書 第Ⅱ部 夫婦調査の結果(国立社会保障・人口問題研究所)
- 子の未婚は親の責任?-結婚相手紹介サービスの、親への訪問や電話勧誘にご注意ください-(2017年10月19日)(独立行政法人国民生活センター)
- 特定継続的役務提供|特定商取引法ガイド(消費者庁)
- 消費者ホットライン(消費者庁)