子どもに代理婚活を切り出すには?反発されにくい伝え方と例文
公開 ・ 親縁(おやえん) 編集部
「そろそろ代理婚活を考えたいけれど、子どもにどう話せばいいのかわからない」。そう悩む親御さんは少なくありません。言い方ひとつで、話し合いが前向きにも、気まずくもなります。この記事では、切り出すタイミングと心構え、そのまま使える例文、避けたい言い方、断られたときの向き合い方を順番にご紹介します。
この記事の要点
- 代理婚活は、始める前にお子さま本人と話し合い、本人の気持ちと同意を確かめることが出発点です。
- 切り出すときは「結婚しなさい」ではなく「手伝えることがあれば手伝いたい」と、親の気持ちと提案を分けて伝えると反発されにくくなります。
- 結婚するかどうか、誰と会うかを決めるのはお子さま本人であり、親の役割は情報集めと準備の手伝いです。
- 断られた場合は無理に進めず、時間をおいて、お子さまのペースで考えられる余白を残すことが大切です。
なぜ「まず子どもと話す」ことが大切なのか
代理婚活は、親御さんが動く婚活です。それでも、結婚するのはお子さま本人です。本人が知らないところで話が進むと、あとで知ったときに「勝手に決められた」と感じ、親子の信頼が傷つくことがあります。
国民生活センターは、結婚相手紹介サービスで親が契約にかかわるトラブルについて注意を呼びかけています。その中で、契約に親がかかわる場合は、まず結婚について子と十分に話し合い、サービス内容を子とともに確認することをすすめています。子どもに説明しないまま親が契約した例も、相談として寄せられていると紹介されています。
また、結婚したい気持ちそのものは、多くの若い世代が持っています。国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査(2021年)では、18〜34歳の未婚者のうち「いずれ結婚するつもり」と答えた人は、男性81.4%、女性84.3%でした。25〜34歳で独身でいる理由として最も多く選ばれたのは「適当な相手にまだめぐり会わないから」(男性43.3%、女性48.1%)です。
つまり、お子さまが結婚に関心がないとは限りません。「出会いのきっかけが少ない」ことに困っている場合もあります。話し合いは、その本音を知るための大切な機会です。
切り出すタイミングと場所の選び方
同じ言葉でも、タイミングが悪いと「責められた」と受け取られがちです。次のような場面を選ぶと、落ち着いて話しやすくなります。
- ふたりきりで、時間に余裕があるとき。親戚の集まりや、きょうだいの前は避けます。
- お子さまの気持ちに余裕がありそうなとき。仕事の繁忙期や、疲れて帰ってきた直後は避けます。
- 結婚の話題が自然に出たとき。友人の結婚式の話や、テレビの話題などがきっかけになります。
- 電話やメッセージで先に予告する方法もあります。「今度帰ってきたとき、少し相談したいことがある」と伝えておくと、急な話で驚かせずにすみます。
お正月やお盆など、家族が集まる時期は話しやすい反面、周りの目があると本音を言いにくくなります。話すときは、ふたりになれる時間をつくりましょう。
話す前に整えておきたい3つの心構え
1. 決めるのはお子さま本人
親ができるのは、出会いのきっかけを探すお手伝いです。結婚するかどうか、誰と会うかを決めるのはお子さまです。この前提を、まず親御さん自身が心に置いておきましょう。
2. 一度で決めようとしない
最初の話し合いのゴールは「始めること」ではなく、「親の気持ちを伝え、子どもの気持ちを聞くこと」です。その場で返事をもらおうとせず、考える時間を渡します。
3. 調べたことを手元に用意する
「どんなサービスなのか」「お金はいくらかかるのか」「個人情報や写真はどう扱われるのか」を聞かれることがあります。調べた内容をメモにしておくと、落ち着いて答えられます。安全面の確認ポイントは安全な代理婚活サービスの選び方チェックリストにまとめています。
状況別・切り出し方の例文
ここでご紹介するのは、言い回しの参考としてつくった例文です。お子さまの性格や、ふだんの話し方に合わせて言いかえてください。
例1:結婚の話をあまりしてこなかった場合
急な話でごめんね。最近、親が代わりに婚活のお手伝いをする方法があると知ったの。あなたに結婚してほしいと押しつけたいわけではなくて、もし出会いのきっかけがほしいと思うことがあれば、手伝えたらうれしいと思って。今すぐ返事はいらないから、気が向いたら考えてみてね。— 例文
例2:子どもが「出会いがない」と話していた場合
この前、職場だと出会いが少ないって言っていたよね。親同士が先に話をして、本人が納得した人とだけ会う、という婚活の方法があるみたい。あなたがいいと思った人以外とは進めないし、やめたいときはいつでもやめられるよ。一度、一緒に中身を見てみない?— 例文
例3:仕事が忙しく、婚活の時間がとれない場合
忙しくて婚活どころじゃないよね。プロフィールの下書きや、お相手探しの下調べなら、お父さん(お母さん)がやれると思う。最後に決めるのはあなただから、手間のかかるところだけ手伝わせてもらえないかな。— 例文
例4:以前に結婚の話で気まずくなったことがある場合
前に結婚のことで言いすぎてしまって、ごめんね。あれから、あなたの気持ちを大事にしたいと思うようになったの。今日は一つだけ、こういう方法もあるよと紹介させてほしい。興味がなければ、それで大丈夫だからね。— 例文
どの例文にも共通しているのは、「押しつけではない」「決めるのはあなた」「やめたいときはやめられる」の3点を言葉にしていることです。
避けたい言い方と、言いかえの例
親御さんに悪気がなくても、お子さまには責められているように聞こえる言葉があります。次の表を参考にしてください。
| 避けたい言い方 | 子どもにはこう聞こえやすい | 言いかえの例 |
|---|---|---|
| 「いつまで独身でいるつもり?」 | 今の生き方を否定された | 「あなたが望むなら、手伝えることがあるよ」 |
| 「〇〇さんの家はもう孫がいるのに」 | よその家と比べられた | 「あなたのペースで考えてくれたらいい」 |
| 「もう申し込んでおいたから」 | 勝手に決められた | 「始める前に、一緒に中身を見てほしい」 |
| 「親を安心させてほしい」 | 自分のためではなく親のための結婚 | 「あなたが幸せでいてくれるのが一番」 |
| 「年齢的に、もう選んでいられない」 | 自分には価値がないと言われた | 「あなたの良さをわかってくれる人に出会えたらいいね」 |
お子さまに内緒で登録や契約を進めるのは避けましょう。あとで知られたときに信頼を失うだけでなく、本人の写真やプロフィールを本人の同意なく扱うことにもなります。
「やめてほしい」と言われたときの向き合い方
断られても、話し合いが失敗したわけではありません。お子さまの本音を聞けたこと自体が、一歩前進です。
- まず「話してくれてありがとう」と受け止めます。反論や説得は、その場ではしません。
- 理由を一つだけ、やさしく聞いてみます。「今は仕事に集中したい」「親に任せるのが恥ずかしい」など、理由によって次の一手が変わります。
- 親だけで進めないことを約束します。「あなたが嫌なら始めないよ」と伝えると、安心してもらえます。
- 時間をおきます。数か月たって状況や気持ちが変わることもあります。そのときに、お子さまから相談してもらえる関係を保つことが大切です。
「親に動かれるのは嫌だけれど、結婚はしたい」というお子さまもいます。その場合は、本人が使う婚活方法を一緒に調べるなど、手伝い方を変えるのも一つの方法です。代理婚活でありがちな失敗は親の代理婚活でやりがちな失敗と注意点でも詳しく紹介しています。
親縁では、お子さまの同意がないと始まりません
親縁は、お子さまの同意を前提にした代理婚活サービスです。親御さんが登録しても、お子さまご本人が登録内容を確認し、生まれ年の確認・同意・写真登録をしない限り、プロフィールは公開されません。お子さまは、あとから承認を取り下げることもできます。
そのため、「勝手に進められるのでは」と心配するお子さまにも、「あなたが確認して、いいと言うまで公開されない」と説明できます。登録や閲覧は無料です。使い方はご利用ガイドで確認できます。お子さまと話し合えたら、無料登録から始めてみてください。
よくあるご質問
Q.代理婚活は、子どもに内緒で始めてもいいですか?
おすすめしません。結婚するのはお子さま本人なので、始める前に話し合い、本人の同意を得ることが大切です。国民生活センターも、契約に親がかかわる場合はまず子と十分に話し合うよう呼びかけています。
Q.どんなタイミングで切り出せばいいですか?
ふたりきりで、お子さまの気持ちと時間に余裕があるときがおすすめです。親戚の集まりや、仕事で疲れているときは避けましょう。先に「今度少し相談したい」と予告しておく方法もあります。
Q.子どもに「やめて」と言われたら、あきらめるべきですか?
その時点では無理に進めず、お子さまの気持ちを尊重しましょう。理由をやさしく聞き、親だけで進めないと約束したうえで時間をおくと、あとで気持ちが変わったときに相談してもらいやすくなります。
Q.子どもが結婚に興味がないように見えます。話しても意味がありますか?
話してみる価値はあります。国の調査では、18〜34歳の未婚者の8割以上が「いずれ結婚するつもり」と答えており、出会いが少ないことに困っている場合もあります。ただし、本人が望まない場合は、その気持ちを尊重してください。
Q.親縁では、子どもの同意なしにプロフィールが公開されることはありますか?
ありません。お子さまご本人が登録内容を確認し、生まれ年の確認・同意・写真登録をしない限り、プロフィールは公開されません。あとから承認を取り下げることもできます。
出典・参考資料
- 子の未婚は親の責任?-結婚相手紹介サービスの、親への訪問や電話勧誘にご注意ください-(独立行政法人国民生活センター)
- 2021年社会保障・人口問題基本調査<結婚と出産に関する全国調査> 第16回出生動向基本調査 結果の概要(国立社会保障・人口問題研究所)